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ご挨拶

 歴代の会長が築き上げてこられた輝かしい伝統と歴史のある日本コンピュータ外科学会の理事長に 土肥健純先生の後任として就任することとなりましたが、大変光栄と存じると同時に責任の重さを感じております。
 すなわち、いまから19年前の1987年に医学、工学および企業の関係者が一堂に会し、コンピュータ技術を駆使し、 先進的外科医療を国民に提供することを目的として設立された学会であります。医工連携の先取りと いっても過言でないと思われます。

 昨年、大阪でCARS(Computer Assisted Radiology and Surgery)2006が大阪大学中村会長の下、開催されました。 私も杉町元理事長の司会により特別講演"Development of Minimally Invasive Surgery in Japan"をさせて頂きました。
 聴衆の会場における雰囲気から日本の医工連携の成果に多大な興味を示し、かつ期待するという姿勢を感じ取る ことが出来ました。

 医学における医工連携あるいは基礎医学と臨床医学の連携の重要性を私は若いときから経験することが 出来ました。1975年、BostonのMassachusetts General Hospital、Harvard Medical Schoolに留学した折に、 チャールズ河を挟んでMIT(Massachusetts Institute of Technology)があり、両施設の共同研究の成果を 眼のあたりにし、驚きと同時にその重要性を学び取ることが出来ました。また基礎医学と臨床医学に関しては 1917年慶應義塾大学医学部初代学部長、北里柴三郎博士が”基礎医学と臨床医学は連携して一家族の如く” と述べられています。両者の基本的理念を基盤として21世紀COEプログラムに参加しておりますが、本理念の 重要性が社会的にも承認され理解されていると喜んでおります。

 今後は、土肥前理事長が力を注がれましたアジア諸国に対する啓蒙に傾注し、コンピュータ外科の発展のために 努力をする所存であります。
 さらに医学、工学、企業の方にもどうしたらコンピュータ外科の概念を幅広く、理解していただけるか、 現場の方々の意見を直接聞き、本学会の組織を安定した基盤にすることが重要と考えております。また、 実際に研究成果の恩恵を受ける側、すなわち患者さんの視点からその成果を評価していただくことが医学の基本理念、 "Art, Science, Humanity"の上からも重要と思います。

 会員の皆様におかれましては、本学会が益々発展し、より多くの優れた成果が世界に発信できるよう努力する 所存でありますので、今後もご支援、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。



日本コンピュータ外科学会理事長 北島政樹


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