今号の内容

会員各位             1998年9月

日本コンピュータ外科学会

              会長 高倉 公朋

 日本コンピュータ外科学会では第7回総会を下記の通り開催いたします.つきましては会員の皆様にご参加くださるようお願い申し上げます.

 尚,お手数ではございますが返信用ハガキにてご都合のほどを9月20日までに事務局までご連絡ください.また,ご欠席の場合には委任状にご捺印の上お送りくださるようお願い申し上げます.

 以上,よろしくお願いいたします.

          記
日本コンピュータ外科学会第7回総会
 
日時:1998年9月26日(土)17:20〜17:50
 
場所:東京大学山上会館 大会議室
 
議題:平成9年度事業報告・収支決算報告
   平成10年度役員案
   平成10年度事業計画・収支予算案
   会則変更
 
連絡先:日本コンピュータ外科学会事務局
    〒113-8656  東京都文京区本郷 7-3-1
    東京大学 工学部 精密機械工学科
    医用精密工学研究室
    E-mail: jscas@miki.pe.u-tokyo.ac.jp
    TEL 03-3812-2111 内線7480
    FAX 03-3812-8849

 第7回日本コンピュータ外科学会を下記の要領で開催いたします.本年も第8回コンピュータ支援画像診断学会(CADM)との合同開催であり,合同企画・デモンストレーションを行います.また今回は中日医用工学シンポジウム,中日コンピュータ外科国際シンポジウムとの共催で,中国からの参加者も招いた国際セッションを開催します.9月26日には全学会合同で懇親会を催します.会員皆様には奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます.

          記

大会長:   東京大学大学院工学系研究科 土肥健純
副大会長:  国立循環器病センター    辻 隆之
 
会期:1998年9月26日(土),27日(日)
 
会場:東京大学  山上会館  (東京都文京区本郷7-3-1)
         工学部 14号館
 
会費:参加費 6,000 円 (会員)  8,000 円 (非会員)
       4,000 円 (学生) すべて論文集込み
   懇親会 4,000 円
 
 
連絡先:コンピュータ外科学会事務局まで
    その他詳細はコンピュータ外科学会のホームページ
     (http://www.iscas.pe.u-tokyo.ac.jp/) まで
 
日程:9月26日 9:00〜 9:48 CAS一般講演
       10:00〜12:00 CASシンポジウム
       13:00〜15:00 合同CADデモンストレーション
       14:00〜14:50 CAS特別講演
       15:00〜17:15 合同国際セッション
       17:20〜17:50 CAS総会
       18:00〜20:00 合同懇親会
   9月27日 9:30〜12:00 CAS一般講演
       13:00〜17:06 CAS一般講演

以下にプログラムの予定を示します.尚,著者は筆頭者のみ掲載せさせていただきました.

CAS/CADM合同特別企画

第一日 9月26日(土)   於・山上会館大会議室

国際セッション 15:00〜17:15

第8回中日医用工学・リハビリテーション工学国際シンポジウム
第4回中日医用工学シンポジウム
第2回中日コンピュータ外科国際シンポジウムと共催
  1. Computer Assisted Orthosis Design System for Malformed Ears - Contact Force Evaluation Method for the Orthosis - : Akihiko Hanafusa
  2. Research on the distribution of temperature during radiofrequency ablation used in the therapy of arrhythmias : Fang Zuxiang
  3. Telemedicine between HongKong, Shanghai and Osaka University Japan : Toshio Ueda
  4. Decomposition and Compression of Brain MR Images : Iren Valova
  5. Deformable medical image registration by Maximizatoin of Mutual Information : Nobuhiko Hata
  6. Surgical simulation system using multiple 3D image : Shigeo Ishii
  7. Combined laparoscopy and hysteroscopy in the treatment of tubal infertility : Ling Yun
  8. Safe and Smooth Minimally Invasive Surgery : Takanobu Hoshino
  9. Application of Medical Bioprotein Glue in Neurosurgery (A Review of 73 cases) : Yue Wu

第一日 9月26日(土) 於・山上会館2階談話ホール

CADシステムデモンストレーション  13:00〜15:00

  1. 仮想空間・操作を利用した仮想化内視鏡システム:森 健策
  2. 3次元画像処理エキスパートシステム:周 向栄
  3. 計算機支援肺癌検診システム:山本 眞司
  4. FCRマンモグラフィを用いた乳房CAD/WSシステム:武尾 英哉
  5. 乳房X線写真のためのコンピュータ診断支援システム:原 武史
  6. スクリーニング乳腺超音波3D画像のためのコンピュータ診断支援システム:福岡 大輔
  7. 超音波乳房画像診断支援システム:長澤 亨
  8. 超音波による乳腺腫瘍の三次元表示と良悪性自動判別システム:尾本きよか

CAS特別プログラム

第一日 9月26日(土)   於・山上会館大会議室

特別講演 14:00〜14:50

   座長 土肥 健純(東京大学大学院工学系研究科)

「3次形状のモデリング:人工物と自然物」

      木村 文彦(東京大学大学院工学系研究科)

 

第一日 9月26日(土) 於・工学部14号館142講義室

シンポジウム 10:00〜12:00

「CASのための先端メカトロニクス−機械工学の逆襲はあるか?」

司会
  生田 幸士(名古屋大学大学院工学系研究科)
 
シンポジスト
  伊関 洋 (東京女子医科大学脳神経センター)
  加藤 天美(大阪大学医学部)
  小林 正弘(慶応義塾大学医学部)
  中澤 和夫(慶応義塾大学理工学部)
  藤江 正克(日立製作所機械研究所)
  正宗 賢 (東京大学大学院工学系研究科)
  光石 衛 (東京大学大学院工学系研究科)

一般演題

第一日 9月26日(土) 於・工学部14号館142講義室

I.内視鏡  9:00〜9:48

  1. 副鼻腔嚢胞手術におけるナビゲーションシステムの有用性:村田 英之
  2. 過去を記憶する内視鏡:山内 康司
  3. Industrial Engineering(IE) の手法による腹腔鏡下胆摘術の工程解析:篠原 一彦
  4. 5節リンク式腹腔鏡マニピュレータシステム−自動マイクロズームの開発とin vivo experiment:小林英津子

第二日 9月27日(日)    於・山上会館大会議室

II.臓器変形モデル 9:30〜10:42

  1. 手術シミュレーションシステムのための弾性臓器の変形手法の検討:竹内 章
  2. Elastic Matchingを用いた経時的骨梁構造変化の追跡法の開発:中島 勧
  3. 動態解析のための四次元骨格筋モデル:服部 麻木
  4. Computer graphics による脳微小解剖の形状処理とvirtual retractorの開発:小山 徹
  5. ブタ大脳のin vivo Indentation試験:鎮西 清行
  6. 脳変形表現のための一般化座標による非線形変形近似法の開発:片岡 弘之

III.バーチャルリアリティ 10:48〜12:00

  1. 仮想化内視鏡システムにおける内視鏡操作シミュレーション法の開発:伊達 宣之
  2. バーチャル内視鏡システムの研究(第3報)内視鏡・腸管の力学モデルと挿入シミュレーション:生田 幸士
  3. MRIデータによるヴァーチャル膵管鏡イメージとその問題点:中郡 聡夫
  4. Force Feedback型バーチャル手術システムの開発:鈴木直樹
  5. 仮想化内視鏡システムにおける複合現実感型インターフェースの開発:渡名喜元史
  6. 手術支援環境を操作するグローブ型インターフェイスの開発:小田 周平

IV.ナビゲーション 13:00〜14:00

  1. 人工股関節置換術ナビゲーションシステムの臨床適用における精度検証:笹間 俊彦
  2. 3次元超音波画像と拡大現実による乳癌手術ナビゲーションシステム:中本 将彦
  3. ナビゲーションシステムの耳鼻咽喉科 頭頚部外科手術への応用:友田 幸一
  4. 手術顕微鏡下における奥行知覚の歪み:顕微鏡視野内へのナビゲーション画像表示による補正:平田 雅之
  5. 画像フィルム透過法によるナビゲーション(スマートナビゲータ):山口 浩司

V.シミュレーション 14:10〜15:22

  1. 松果体腫瘍手術シミュレーションのためのボリューム・レンダリングの工夫:鈴木 雅隆
  2. 光造形モデルの手術応用:佐藤 博子
  3. 直腸肛門奇形手術シミュレーションにおける画像処理の工夫:上野 滋
  4. 医学・工学分野の連携による3次元画像処理ソフトウェアの開発法:周藤 安造
  5. 心臓弁機能の流体力学的解析と術中応用の可能性:市場谷絵美
  6. 光学診断のためのヒト頭部光学ファントム:今井 大吾

VI.手術機器 15:30〜17:06

  1. レーザ加熱治療法開発の基礎研究−組織の透過率の測定と動物実験−:幕内 雅敏
  2. 脳外科手術用HUMANマニピュレータ要素試作機を用いた動物実験:菅和 俊
  3. 手術用多機能ハイパーエンドスコープの研究 (第1報) 非干渉ワイヤ駆動多関節能動鉗子機構の試作:生田 幸士
  4. 力覚付き遠隔腹腔内手術の研究(第2報) 仮想ピボット運動型スレーブ鉗子の開発:生田 幸士
  5. 脳神経外科手術支援微細把持鉗子マニピュレータにおける鉗子部の機構に関する基礎的研究:田所砂恵里
  6. MRI Compatibilityを有する機械機構:鎮西 清行
  7. 画像処理を用いて拍動する心臓のバイパス手術を支援するロボットシステム:川上洋生
  8. 三次元立体ビデオ顕微鏡システム:伊関 洋


 前号でもお知らせしましたが,本学会に関連する学会としてMICCAI98 (1st International Conference on Medical Computing and Computer-Assisted Intervention) が以下の日程で開催されます.これまで別個に開催されていたCVRMED (Computer Vision, Virtual Reality and Robotics in Medicine),MRCAS (Medical Robotics and Computer Assisted Surgery),VBC (Visualization in Biomedical Computing) が初めて合同で開催されるものです.

Massachusetts Institute of Technology, Boston MA,USA 
Tutorials, Saturday, October 10, 1998
Conference, Sunday, October 11 to Tuesday, October 13

 学会参加費は一般$475(昼食・懇親会込み),学生$300(昼食込み・懇親会除く)です.9月10日までは両者とも$50の早期登録割引きが受けられます.1日参加,Tutorial参加の料金も設定されています.その他詳細については以下のホームページ(ホームページからの登録も可)またはMICCAI 1998事務局まで問い合わせて下さい.

	http://www.ai.mit.edu/miccai98/
	MIT Conference Services Office
	TEL: +1-617-253-1700    FAX: +1-617-258-7005
	E-mail: conf-serv-www@mit.edu

 プログラムの詳細も上記ホームページに掲載されていましたので,Tutorialと講演セッションのタイトルを以下に記載します.この他にも85件のポスター発表が予定されておます.

Tutorials on Saturday, October 10

Technical Sessions on Sunday, October 11

Technical Sessions on Monday, October 12


 職業能力開発大学校 福祉工学科

                  花房 昭彦

 1998年6月24日〜27日東京有楽町の東京国際フォーラムにてISCAS'98(第2回コンピュータ外科国際大会) が開催されました.今年の大会もCAR(Computer Assisted Radiology), CMI (Computed Maxillofacial Imaging Congress and Exposition) との共催で行われました.このためTtutorial5件,企業展示35件,ポスター約130件,3会場同時進行(午前8:00から午後6:00まで!)で行われた口答発表は約160件と数多くの講演・展示があり,どの会場に参加しようか迷うほどでした.国際色も豊かで米国,英国,フランス,ドイツ,オーストリア,フィンランド,ノルウェー,ニュージーランド等々からの参加者だけでなく,日本はもちろんのこと韓国,中国,シンガポールなどアジアからの参加者も多く,活発な質疑応答が交わされていました.

 CAS分野の講演では以下の各セッションが開催されました.各セッション毎に招待講演が行われ,その分野になじみが薄い人に対しても,概要や最近の話題を理解できるように工夫されていました.

全般を通して,手術部位を問わず低侵襲手術に対する関心が高まっており,その手術を行うためのナビゲーションシステムやロボットに関する研究が盛んに進められているという印象を受けました.

 その他,CARとCASの共催ということから Interaction and Synergy between Radiology and Surgery というタイトルで特別パネルセッションも開催されました. Radiology側と Surgery側各4人のパネリストにより討論が行われ,両者が協調して仕事をすることの重要性,またそのために相互理解を進めていくことの必要性が強調されていました.

 今回の大会に出席してあらためて,医療に対するコンピュータ支援という分野のすそ野が広がっており,研究・実践が精力的に進められていることを実感することができました.私自身にとっても,その幅広い内容に触れることにより,これからの課題等を考えるきっかけともなった非常に有意義な大会でした.来年はCARS'99と名称にSurgeryのSも追加され,6月23日〜26日の期間フランスのパリにて開催される予定になっています. CAS Newsletter のWWW版では今回の大会の様子の写真も何点か掲載しておりますので是非コンピュータ外科学会のホームページ (http://www.iscas.pe.u-tokyo.ac.jp/) にアクセスしてみて下さい.


 通産省工業技術院機械技術研究所の医療福祉機器技術関連の講演会 (第40回) が下記の要項で開催されます.尚,本講演会は当学会も協賛しております.

「21世紀の医療に貢献する機械技術」

−もっと優しい医療と福祉を目指して−

日  時:平成10年10月28日(水)10:00〜16:50
 
場  所:三会堂ビル 石垣記念ホール
     〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-13
     TEL 03-3582-7451
 
参加費: 無料(ただしテキスト代 \2600)
 
問合せ先:通産省工業技術院機械技術研究所
     総務部業務課
     〒305-8564 茨城県つくば市並木1-2
     TEL 0298-58-7035 FAX 0298-58-7037
 
申込先:(財)日本産業技術振興協会
     〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-19-5
     虎ノ門1丁目森ビル5階
     TEL 03-3591-6272 FAX 03-3592-1368
 
申込方法:参加申込書に会社名,所在地,所属,
     氏名等をご記入の上,申込先へ送付下
     さい.またFAX及びJITAホームページ
     (http://www.asahi-net.or.jp/~qg2r-hys)
     でのお申し込みもお受けいたします.

プログラム 午前の部 (10:00〜11:50)

プログラム 午後の部 (13:10〜16:50)

    川崎医科大学教授・日本ME学会長 梶谷文彦


CAS Newsletter  No.12
 
編集:  日本コンピュータ外科学会 広報部会
                   (能開大 花房,垣本)
 
学会事務局:〒113-8656 東京都文京区本郷 7-3-1	
      東京大学 工学部 精密機械工学科
      医用精密工学研究室
  日本コンピュータ外科学会担当 正宗 賢
  e-mail:jscas@miki.pe.u-tokyo.ac.jp
  WWW:   http://www.iscas.pe.u-tokyo.ac.jp/
  Tel:   03-3812-2111 内線 7480 
  Fax:   03-3812-8849