電子情報通信学会医用画像研究会 発足のご案内

                   鳥脇純一郎

 このほど,電子情報通信学会の中に医用画像研究会の発足が認められ,私が当面委員長を仰せつかりました.本学会にも極めて関係の深い分野を扱いますので,ここに案内させて頂きます.CASの発展のためには,エレクトロニクス,情報,通信の分野の研究者,技術者の参加は極めて重要です.CASという新分野の魅力を他の人たちにも知って貰い,若手研究者の参加を促すためにもCAS会員も積極的に参加いただきますようお願いします.

[研究会の主旨]

 本研究専門委員会では,医用画像を対象とした分野の研究者・技術者相互の研究発表と討論,情報交換,会員間の交流を促進するための場を提供し,研究の一層の進展をはかることを目的としている. 

[主な対象分野] 本研究専門委員会で取り扱う主要分野は以下のとおりです.

  1. 医用画像に関連するイメ−ジサイエンス,画像情報理論,像形成理論  
  2. 人体・その他の生体の画像の生成理論と実現技術(CT(X線,光,その他),MRI,超音波,RI,機能画像化,組成画像化,医用動画像など.)
  3. 画像化のための生体信号検出・計測・処理技術
  4. 医用画像の表示(人体可視化)技術,画像診断・治療におけるインタフェ−ス技術,仮想現実(VR)・複合現実の技術と医用応用
  5. 医用画像の認識・理解と応用
  6. 医用画像の圧縮,蓄積・検索(医用画像データベス),伝送の理論と諸技術
  7. コンピュ−タ支援診断(CAD),コンピュ−タ外科,手術支援(術前,術中支援),治療計画,仮想化内視鏡システム,ナビゲ−ション診断
  8. 医用画像システム(PACS,遠隔診断(テレラジオロジ−,テレパソロジ−など),RIS,HIS,3D解剖図と教育など)
  9. 医用画像と身体論

[問合先・連絡先]

委員長 鳥脇純一郎

 名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻
 〒464-8603 名古屋市千種区不老町
 TEL:052-789-3308  FAX:052-789-3807 
 e-mail toriwaki@nuie.nagoya-u.ac.jp

幹事 仁木 登

 徳島大学工学部光応用工学科
 〒770-8506 徳島市南常三島町2-1
 TEL:0886-56-9430  FAX:0886-56-9433
 e-mail niki@opt.tokushima-u.ac.jp

幹事 古川 功

 NTT光ネットワ−ク研究所小野特別研究室
 〒239-0847 横須賀市光の丘 1-1
 TEL:0468-59-3039  FAX:0468-59-3543 
 e-mail furukawa@exa.onlab.ntt.co.jp
 

[平成11年度の研究会開催予定(世話人,敬称略)]

 平成11年5月13,14日   名古屋大学(鳥脇純一郎・長谷川純一)
 平成11年7月           山形大学(赤塚孝雄)
 平成11年9月29日       東京・機械振興会館(古川功)
 平成11年11月          大阪大学(田村進一)
 平成12年1月           東京・場所未定(周藤)

 本研究会において研究発表をする場合は,以下の要領により発表申込を行ってください.

  1. 発表申込は,原則として発表希望月の2か月前の20日までに,仁木幹事へ直接申し込んでください.
  2. 幹事への申込方法は,下記要領で作成した「研究会発表申込書」を・またはE-mailで送付してください.
  3. 発表者(著者)の中で,登壇者は原則として本会会員であること.
  4. 「研究会発表申込書」には,任意のA4判の用紙に下記事項を記入してください.
  5. 原稿の締切日は指定しますが,発表の3週間前を目安にしてください. 原稿はA4判の用紙8枚程度を目安にしてください.
― 研究会発表申込書 ―
1)発表希望研究会名(      研究会)
2)発表希望月
 ・第1希望(  月)
 ・第2希望(  月)
3)開催地
 ・希望支部名(     支部)
 ・どこでも可
4)題目(和文・英文)
5)発表者名,勤務先名の和文・英文(全員を記入,登壇者には○印)
  記入例:東京太郎(平和電子)・○大阪次郎・福岡三郎(阪大)・那覇四郎(NTT)   
6)論文の性格(下記より該当項目を選んでください)
 ・純然たる理論
 ・理論と実験結果との対照
 ・医学応用における施設工事等の報告
 ・実験結果の報告(工学的実験,臨床応用実験,その他)
 ・試作品あるいは製品化の報告
 ・その他(  )
7)内容梗概(30〜50字程度)(和文・英文)
8)連絡先住所,氏名(そのまま送付票として利用できるように記入.TEL,FAX,E-mailも記入)
注)題目,発表者名・勤務先名,内容梗概については,英文でも記入してください.

[補足:学会と研究会について]

 電子情報通信学会は,会員数約4万の,エレクトロニクス,情報,通信分野では国内最大,かつ,最も権威のある学会です.現在は4つのソサイエティに分れて運営されており,医用画像研究会は情報・システムソサイエティに属します.また,常置の研究会(それぞれの研究専門委員会によって運営され,第一種研究会と呼ばれている)を多数設置し,研究発表・討論の場を提供しています.

 研究会の発表は原則として学会会員ですが,実際には共同研究者に会員が含まれていれば余り厳しい制限はしていません.医用画像研究会は医と工の共同研究が重要ですので,医学系の人でも自由に発表できるように弾力的に運用したいと思います.発表者は研究会資料に1編約8ページ(事情により変わる)の原稿を書くことができます.研究会発表には査読はありません.そのかわり速報性は高く(申し込みから3ヶ月後には公開可),また,他の論文への引用も十分認められております.

 研究会への出席は厳密には学会員に限りますが,実状は柔軟に扱われているようです.研究会資料は学会の定期刊行物として年間予約講読ができます.購読料は年間数千円(1研究会あたり)です.これは研究会を維持する大切な財源です.年度始めに出来るだけ多数の方の予約をお願いします.