No.018
３次元 画像を用いた CT / MR 誘導定位脳手術 system の開発
○谷崎義生 1、湧井健治 1、深作和明 1、伊関洋 2、南部恭二郎 3
　荒俣博 4、守屋禎之 4、後藤泰宏 5
倉本記念病院脳神経外科 1、東京女子医科大学脳神経外科2
東芝 3、帝人 4、東海理化電機 5
〒274千葉県船橋市豊富696-1、倉本記念病院脳神経外科
TEL: 0474-57-9900, FAX: 0474-57-8194

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【目的】

我々は CT /MR画像を使用した定位脳手術 planning software および CT / MR 誘導定位脳手術装置からなる CT / MR 誘導定位脳手術 system を開発しているので報告する。

【方法】

1)定位脳手術装置と marker の開発：CT と MR 共に使用可能な定位脳手術装置と marker を開発した。Marker は患者個々に上顎歯列の mouthpiece を作成し上顎に固定し使用した。この marker は、術前の手術 planning 用の撮像時および手術の頭部固定時共に使用可能である。 2) Software の開発。使用した装置は、東芝 TCT-Xforce、 MRT-50A / SUPER である。CT 画像は helical scan で撮像し、 on line で workstation ( Xtension) に転送した。

【結果】

(1)Marker の使用により、workstation 固有の座標軸を手術 planning に必要な座標軸に変換可能となった。(2)仮想針を含む平面に平行および直交断面の表示が同時に出来る。再構成画像は pixel 厚の変更が可能である。(3)これらの再構成画像上で手術 planning に必要な距離、角度などの計測を行ない、術野の詳細な検討が可能になった。(4) 表皮、病変などを同時に観察できる translucent 3-D image の観察が可能になった。

【結論】

(1) 正確な位置情報を持った CT / MR ３次元表示を使用した手術 system の開発により、より詳細な手術 planning が可能になった。(2) SPECT などの脳機能情報、DSAなども含めた総合的な画像を使用したsystem に version up するための開発が必要である。