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ご挨拶

 この度、日本コンピュータ外科学会理事長を拝命し、大変光栄に存じております。これまでご指導・ご支援賜りました多くの先輩や後輩の皆様に深く感謝申し上げます。

 私と日本コンピュータ外科学会との関わりは、1999年に私の恩師である九州大学第二外科前教授杉町圭蔵先生が、福岡で第99回日本外科学会を会頭として主催されることになり、21世紀に向けた外科学の在り方を模索してみたいと、特別企画「マルチメディア時代における外科学の展開」を担当させて頂いたことに始まります。当時すでに「コンピュータ外科学」のコンセプトを提唱しておられました東京大学土肥健純先生はじめ、東京女子医科大学伊関洋先生、東京慈恵医科大学鈴木直樹先生、名古屋大学生田幸士先生、森健策先生を文献で知り、島田光生先生(現:徳島大学教授)らと一緒に各研究室を訪問して回ったのが懐かしく思い出されます。しかし、この時にロボット手術や手術シミュレーションなどを外科学会会員に紹介したのが、その後の医工連携推進の契機となりました。以来、日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業、NEDOプロジェクト、新学術領域などの研究に皆様と共に携わることができましたことは望外の喜びであります。

 2000年慶應大学北島政樹先生と九大杉町圭蔵先生がダビンチを臨床導入され、私は古川俊治先生(現:参議院議員)らと治験を担当させて頂きました。この際、現場のニーズやシーズを医療機器として製品化し、薬事承認を取得して事業化するまでの過程の苦労や、この解決に産学官連携が如何に重要であるかを勉強させて頂きました。こうした流れの中で、「一刻も早く患者様にいい医療を届けたい」という一心で、2010年に九州大学先端医療イノベーションセンターを設置して頂きました。

 最近では、多くの外科系学会で、ロボット手術や手術ナビゲーションをはじめとする「コンピュータ外科学」に関する演題が増えてきました。医療機器産業は、今や我が国の成長戦略の柱と位置付けられており、日本製の医療機器が海外へ輸出されるようになる日も近いと思っています。革新的技術を永続的に創出できるようにするためにも、本学会の果たす役割は、益々大きくなってくるものと考えます。

 最後に、私は、本学会を従来の枠組みを超えて他領域の専門家や多くの若い研究者が集う魅力ある学会とし、医工連携と産学連携の活動を国際的に推進していくことで、「コンピュータ外科学」の領域を更に大きく発展させていきたいと願っています。今後とも皆様の倍旧のご指導ご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

日本コンピュータ外科学会理事長 橋爪 誠


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